2012年6月1日

曾我蕭白の尋常ならざる世界

図書館でこんな本を借りてきました。

著:狩野 博幸 , 他
出版社:新潮社
発売日:2009/01
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先日おぎやはぎの番組で曾我蕭白の絵が紹介されていて、
久しぶりに見てみたくなりまして。
借りるのは今回2回目なんですが、何度見てもすごいです。
全体的に狂っています。

登場する仙人や仙女など、えらい人たちがみな、
頭のネジがゆるんだような、あほづらをしています。
といっても、ただ奇抜なだけではありません。凄まじい画力です。

これは努力して描けるような絵ではありません。
天才にも程があるという感じです。
並べてみると、他の同時代の天才画家たちの絵が退屈に思えてくるような気さえします。

ただこの絵を部屋に飾っておきたいかと言われると、ごめんなさい、と言います。
頭がおかしくなりそうです。
けどこちらの本によると、贋作が出回っていたりする程需要はあったみたいです。
200年以上も前に、こんなアバンギャルドな絵を理解する人たちが結構いたのかと思うとちょっと驚きです。
でも、権威や皆が恐れおののくようなものを小バカにしたような絵を見て、
「ふふっ・・」って思って楽しむという使い方もあったのかもしれません。(屈折してますか?)

今東京国立博物館で開催されている、ボストン美術館展で曾我蕭白の絵を見られるんですね。
関西では来年(2013年)大阪市立美術館で巡回予定だそうです!
(詳しくは→特別展 ボストン美術館 日本美術の至宝
1年後か。結構先だな。でも絶対行くぞ!


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